UTM(統合脅威管理)とは?導入メリットや取付方法は?

2015年09月27日 情報セキュリティコラム

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UTMはオフィスネットワーク内の大本に設置するウイルス対策システムです。

このシステムの登場で、それまで複数必要だったウイルス対策がひとつに集約され、セキュリティレベルの維持・管理がシンプルかつ容易になりました。

UTMの仕組みと機能

コンピューターウイルス対策は、それぞれのウイルスに合わせた最適な仕組みと対策が必須です。

それに伴い、UTMの登場までは複数のシステムやソフトウェアをインストール・運用することが必要でした。

けれども日々のそれらのアップデートや更新作業を続けることは非常に手間であり、管理者の工数を切迫していました。

そこで開発されたのがUTM(統合脅威管理)というシステムです。

この中にはウイルス対策で必要になるあらゆるシステムが一つに集約されたモジュールです。

図で表すと以下のようなイメージとなります。

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このようにオフィスを通るあらゆるデータをUTMが監視し、ウイルスなどのないクリーンなデータのみをスルーします。

UTM(統合脅威管理)の導入メリット

UTMの最大の特徴はパソコンごとではなく、オフィス環境そのもののウイルス対策です。

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これによる最大の特徴は、一括してあらゆるウイルス対策をこのシステムだけで実現し、パソコンの手前で安全でクリーンなデータにするという点です。

これにより、下記ようなメリットが得られます。

UTMの導入で得られるメリット

迷惑メール・スパムメールからの解放

UTMは通過するメールを監視して、迷惑メールを自動的に排除する機能が備わっています。 それにより、日々届く企業向けの迷惑メールの仕分けや削除作業が大幅に軽減します。

日々進化するウイルスに対応したアップデート

オフィス内のネットワークそのものが安全でクリーンな環境となるため、ネットワークにつながる全機種の最新ウイルスアップデート作業から解放されます。

不正ウェブサイトへのアクセス防止

インターネットサーフィン時、疑わしいスパムサイトやフィッシングサイトへのアクセスを抑制します。

不正侵入防止

外部ネットワークからの不正アクセスを常に監視し、疑わしいアクセスからネットワークをのものを守ります。

UTMの設置方法とコスト

ウイルス対策の実情として必要性の意識はあるものの、「具体的な対策をしていない」「何をどうすれば良いというのがわからない」という方も少なくありません。

UTMは設置も大規模な工事や改装は必要なく、シンプルにネットワーク環境そのものセキュリティレベルを上げることが出来るのでとてもおすすめです。

UTMの設置で工事は不要。ネットワークに追加するだけ

UTMの設置には、大規模な工事やシステム改修は必要ありません。

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UTMは既存のネットワークの大本、一般的にはオフィスが外部ネットワークとつながっているモデムの直下に接続するだけで設置が完了します。

そうすることによりそれ以下のネットワークは、安全でクリーンなデータのみが行き交う環境となります。

しっかりしたウイルス対策ができて費用対効果が高い

運用費用についても既存のウイルスソフトよりもお安くなるケースもあります。

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例えば、10台のパソコンを運用されているオフィス環境では、パソコン1台当たり1,200円/月から運用ができる機種もございます。ネットワークの大本に設置する特性上、台数が増えるほど設置・運用費用が安くなります。

ウイルス対策ソフトの場合は台数ごとにライセンス購入が必要となるため、こういった算出はできません。また、ウイルス対策ソフトと違い、パソコンにインストールするウイルス対策ではないので、パソコンにかかる負荷が減り、大幅に動作が軽くなります。このメリットでの業務効率UPは計り知れません。

オフィスで使用するパソコンを増やす、ウイルスソフトのライセンスが切れたから別な方法を検討しているという方にはUTMは最適な選択です。

UTM(統合脅威管理)についてもっと知りたいという方には、詳しい資料をお送りいたします。

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