電卓×電話のキー配列はナゼ上下が逆なのか?
突然ですが、今回は私が個人的にふと気になっていたことについてです💡
業務上、私は毎日my電卓を叩きまくっているのですが、以下の点、ふと思ったことがある方はいらっしゃいませんか?
「あれ?電話と電卓のテンキー配列って何気に違くない?!」
って。こんな感じで↓↓↓
この数字の並び。。。上下が逆じゃないですか?! ナゼなのか??
調べてみたところ、ちゃんとそれぞれに理由があるみたいでした。
★電卓はとにかく「使いやすさ」重視!!
日本初の電卓(正規名称:電子式卓上計算機)は1964年製造。
ちなみに、ほぼ同時にシャープとソニーが新製品を発表したのですが、国産初と呼ばれているのはシャープ製とのこと。
ここから、やがて電卓のキー配列が徐々に統一されていくようになります。
実際にキーを叩く人が数字を打ちやすいよう、使用頻度が圧倒的に高い“0”を手前に、その他の数字は0に近い位置から順番に下から上へ並べる、というテンキー配列が一般化。
メーカーによって若干の差はあるものの、ほとんどはこの配列が基本形で、現在はISO(国際標準化委員会)の世界規格として統一されています!
★電話はシンプルに「自然な見やすさ」重視!
そもそもプッシュ式電話のキー配列は、ITU-T(国際電気通信連合の電気通信標準化部門)の統一規格として世界的に認知されているものです。数字は上から順に、1、2、3~。
これはシンプルに、世界各国の言語が「上から下へ」文章を書き連ねていくように、人類にとって極めて自然な並びだから。
まぁ確かに「欧米では左から右じゃん?」という点もありますが、多くの人にとって基本的に“見やすい”ということを重視した配列となっています。
電卓の使用法が「計算の為にたくさんの数字を入力し、とにかくランダムにボタンを押しまくる」のに対して、電話は「相手先の番号を正確に入力する」ことが最重要!
つまりは、それぞれのの使用法の違いがこの差に影響しているんですね💡
★本当はどっちの配列が良いのか? なぜ統一されなかったのか?
実はこの議論、すでに1980年代のISOで議論されていたのだそうです!!
「電話配列派」VS「電卓配列派」で「どちらがより効率的か、より人間工学的に優れているか」でバトルが繰り広げられていたらしい(^_^;)。
ちなみに電卓が登場した頃、電話機はダイヤル式が主流!
現在主流のプッシュホンが生まれたのは、電卓に遅れること約5年の1969年だったので、そもそもスタートが違って規格統一がなされなかったのは納得ですが、仮に双方が同時にデビューしていたら、もしかしたら最初から同じキー配列になっていたかもしれません。
この論争、当初は電話配列派が優勢だったところ、その主張に対抗する為、日本の電卓配列派が紹介した1本の動画が起死回生の反撃になったのだそう。
それは「電卓配列で日本のOLが超高速で数字入力をしているビデオ」!!
これを流したところ議論の会場は静まり返ったのだとか。いかにも日本らしいo(≧∀≦)o
最終的に、慣れ・習熟度の問題である、という結論に達し、以降はこの論争自体が無意味であると決定づけられたそうです。。。。ごもっとも。
それぞれのキー配列の仕様には、先人の皆様の試行錯誤・議論、多くの歴史的経緯や背景、があったんですね!
。。。ちなみに電卓、私は「カシオ派」ですo(^_-)/★ ↓仕事の相棒・my電卓♪