職場にBGMを取り入れるメリット
最近、BGMを職場に取り入れる企業が増えていますよね。
弊社の職場も常時クラシック音楽が流れています。
音楽を取り入れることによって仕事にどのような影響を及ぼすのかを調べてみました。
仕事中に音楽を流す効果4つ
➀集中力・生産性の向上
ある大学の実験によれば、音楽にはヒトの脳に作用し、集中力を高めたり学習能力を向上させたりする効果があるという研究結果が出ているそうです。
脳内にβ波が発生している状態では、集中力が上がり生産性がアップします。
逆にリラックス状態ではα波が発生します。
集中力や生産性を向上させるβ波ですが、β波が出ている状態が長時間続くと脳が疲れてしまうため、90分程度集中して仕事を行ったら脳を休める、というのが人間の脳にとって効率が良いとされています。
音楽を活用する場合、β波を出す音楽を聴いて集中し、α波を出す音楽を聴いてリラックスするように努めると、脳を効率よく働かせることができます。
α波を出す音楽としては、モーツァルトに代表されるクラシック音楽や、鳥のさえずりや波の音といった自然音が挙げられます。
➁マスキング効果で雑音をカット
マスキング効果とは、同じ周波数の音が相殺され聞き取りづらくなる現象を言います。
ある会社での「職場で周りの人の音が気になったことがあるか?」という調査で、気になったことがあると答えた人は55.5%だったとのことです。
気になる音の例としては、タイピング音や雑談、鼻をすする音などが挙げられます。
その場合、音楽をかけることでパソコンの操作音や話し声などの作業に不要なノイズが耳に入らなくなり、集中力の向上が期待できます。
また、マスキング効果はプライバシーの確保にもつながります。
取引先と商談を行う際も、商談内容や機密事項が漏れる心配を低減することが出来ます。相手にも居心地良く思ってもらえるでしょう。
③リラックス効果
イライラを感じているとき、血中にはコルチゾールと呼ばれるホルモン、別名「ストレスホルモン」が増加するそうです。
株式会社 USENが行った音楽とストレスの実験では、音楽がストレスに深く関わっている「コルチゾール」を減らす効果があることが分かったとのこと。
そのため、商談前の待合室や休憩中など、緊張をほぐす必要がある場面で効果的です。
④オフィスイメージの向上
企業のイメージアップにオフィスBGMを使うこともできます。
例えば、エントランスにクラシック音楽やジャズ音楽を流しておけば、上品・上質な空間を演出することができるでしょう。
また、待合室での穏やかな音楽は、相手の緊張を和らげ、良い雰囲気で商談を進めることにつながることが期待できます。
従業員だけでなく、大切なクライアントからのイメージアップにもBGMは役立ちます。
職場におススメのBGM3選
➀クラシック音楽
音のなかには、「1/fゆらぎ」があり、聴く人の気持ちをリラックスさせます。
この音は、モーツァルトやバッハといったクラシック音楽に多く含まれているため、仕事中にリラックスしたい場面、休憩時間、顧客が待機するエントランスなどで流すと人々にプラスの効果を与えることが期待できます。
➁インストゥルメタル
インストゥルメタルとは、歌詞や歌唱のない演奏だけの音楽を指します。
歌詞のある音楽は、脳と激しく衝突することがあります。
特に、取り組んでいる課題が視覚よりも言語に基づくものである場合は、歌詞の言葉が課題の言語を理解しようとする際の妨げとなります。
しかしインストゥルメタルのような文字がない音楽は、作業のみに集中して進めることが出来ます。
また曲の種類が幅広いため、リラックスしたいとき、逆に昼食後の仕事ではアップテンポな音楽をかけるなど、環境や時間帯によって分けることができるのも強みです。
③自然音
自然音は川のせせらぎや鳥の鳴き声、雨音など自然界の音を収録したものです。
確かに、森や海といった自然に足を運んだ時に、心が浄化されていくように癒されますよね。
人は自然音を聴いたときと異なる音を聴取した時とを比べた際、癒しの効果が得られるときに出るα波が脳内で増大することが分かっています。
オフィスに居ながらも自然音を聴くことで、人々に癒しの効果を与えることが出来ます。
以上のように、BGMは、人々にリラックス効果や集中力を向上させる効果があるため、ストレスや緊張状態が多少なりとも日々押し寄せる仕事との相性が抜群です。
仕事の内容や、時間帯によって集中力を高める音楽は異なるため、ぜひ今回の記事を参考に自身のオフィスにどのような音楽を取り入れるか検討してみてはいかがでしょうか♪
(参考:音と職場ガイド)