モノのインターネットが進む中でのこれからのウイルス対策

2016年12月02日 社員のつぶやき

先日、キヤノンが日本総代理店を務めるESETの最新版の概要が明らかになりました。

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主なポイントは猛威を振るうランサムウェアに関する対策に重点を置いた内容でしたが、個人的に注目したいのは「接続されているネットワーク環境の診断」という機能。

これは「同一のネットワークにつながっている機器」が不穏な動きをしていないかもチェックするというものです。

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ランサムウェア対策の一環という位置づけでしかないのかもしれませんが、これはこれから世が進もうとしているIoT(モノのインターネット)に対する一つの正論だと個人的には思います。

モノがインターネットにつながるということは、それだけ外と接点を持つことになり、ウイルスの脅威がパソコンだけにとどまらないと言えます。

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クルマがインターネットにつながった際に、悪いハッカーがクルマを遠隔操作で乗っ取って云々・・・という話はよく飛び交いますが、IoTが進むとそういうリスクだけではありません。

例えば、スマート家電の普及が進み、冷蔵庫がインターネットとつながったとします。おそらく保存されている各食材を外出先から参照できるので、主婦には大助かりになるでしょう。

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でももし、この冷蔵庫が乗っ取られたら・・・?容易に食材を腐らせたり品質下げたりすることができるでしょう。

つまり、もしこの家電が壊れたら?みたいな動きがコンピューターウイルスでできてしまうわけです。

そうなると、必然的にスマート家電のウイルス対策が必要になるんでしょうけど、いちいち各機器ごとにウイルス対策と言えるほど、シンプルでなくなってくると思います。

結果、今回のESETが提唱するように「ネットワークそのものを診断する何らかの仕組み」が必須になってくるのでしょう。

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今時点では、こういう機器はUTM(統合脅威管理)といい、いくつもの機種がラインアップされています。

今でこそビジネス向けですが、「一般家庭にUTM的な設置し、スマートホームを守る」というな時代がこれから来るのかな?と、IoTの便利と表裏一体な恐怖を考えると、イタチごっこも進化していくんだろうなと思う今日この頃です。

さんぺ~

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