後輩からSaaSって何ですか?って聞かれる前にぜひ見てください。
そもそもSaaSって何?と思う方がいると思いますけど、今の時代では実際に皆さんが日常生活や仕事場でもよく使っているソフトウェアがあります。
さてSaaSって何?からお話しましょう。
SaaS(Software as a Service)の略でサースとかサーズとも呼ばれています。
実際何を指しているでしょう?
簡単に言いますと、インターネットを経由して提供されるソフトウェアのことです。
もっと具体的に言いますと、仕事でよく使われている
zoom/Google/line works/Microsoft 365/Google カレンダー/TimeTree/freee会計/やよいの青色申告/Gmail/Dropbox、OneDriveなど、ブラウザでもアプリの形でも使っているソフトウェアのことを、全部サースと呼んでいます。
じゃ、ASP(Application Service Provider)との違いは何かと思う方も多いでしょう。
一般的に、SaaSって提供されるソフトウェアを指し、ASPはサービスを提供する事業者やビジネスモデルのことを指します。ただし、本質的な違いはあまりないのですね。
SaaSの特徴?
SaaSの特徴として、大きく分けて2点挙げられます。
1点目⇒
インターネットがあれば、どこからでもどのデバイスからでもサービスを利用できることです。
自宅・オフィス・外出先など、どこからでもアクセス可能です。また、デバイスが違っても、アカウントが同じであればサービスを利用できます。リモートが浸透している現代には、欠かせないサービスと言えるでしょう。
2点目⇒
複数人で1つのファイルの編集や管理ができることです。SaaSは、ドキュメント編集機能やストレージ機能が搭載されています。
複数人やチームで、同時にデータの管理・編集が可能です。1つのファイルを共有して、同時に管理・編集できるという特徴は、パッケージ版ソフトウェアにはない特徴と言えます。
メリット・デメリット?
メリット⇒
①どこでも利用できる
②保守・管理コストの負担が減る
③情報共有・共同作業がしやすい
一番!一番!良いメリットなのはコストを抑えられるところですね。
買い切り型の製品と比べると、導入時に掛かるコストを抑えられる点がメリットです。
買い切り型の製品は、購入後に使わなくなった場合、無駄になってしまう場合があります。しかし、SaaSの場合は、不要になった時点でサービスを終了すれば無駄を防げます。
もう一つ良いところは買い切り型の製品は、インストール・バージョン管理・アップデートなどは、ライセンス購入者であるユーザー自身が行わなければなりません。しかし、SaaSでは、サービス提供事業者がバグの修正や更新などの設定を行います。
デメリット⇒
①セキュリティリスクがある
②カスタマイズしづらい
③障害の影響を受けやすい
SaaSはインターネットを経由して利用する特徴があって、不正アクセスされる可能性があるので、自社でセキュリティ対策を強化しておくことが必須です。
SaaSの代表例
- Microsoft365…Office製品をサービスとして利用できるビジネス向け総合パッケージ
- Gmail …Googleが提供するフリーメールサービス
- Dropbox…写真や文書ファイルをインターネット上に保管できるオンラインストレージサービス
- Salesforce…SFA(営業支援システム)・CRM(顧客管理システム)
Zoom/…Web会議システム - Chatwork…ビジネスチャットサービス
また、他には似ているようなサービス名がありますので、まとめてご紹介しますね。
「〇aaS」一覧
【AaaS】
Analytics as a Service=データの分析・解析を提供するクラウドサービス
【BaaS】
Backend as a Service=モバイルアプリを効率よく開発するための環境を提供するクラウドサービス
Backup as a Service=データのバックアップを提供するサービス
【CaaS】
Crimeware as a Service=サービスとしてのクライムウェア(犯罪行為を目的とした〇ウェア)。サイバー攻撃に必要なツールをまとめたサービス
【DaaS】
Desktop as a Service=サービスとしてのデスクトップの略称で、仮想デスクトップを意味する
Data as a service=データセットやストレージなど、データ活用に必要なサービスを提供するクラウドサービス
【EaaS】
Everything as a Service=「AaaS」~「ZaaS」までの総称。「XaaS」と呼ばれることも
Exploits as a Service=サイバー攻撃に必要なツールを提供するクラウドサービス
【FaaS】
Function as a Service=アプリケーション開発を行うためのクラウドサーバーを提供するサービス
Fraud as a Service=サービスとしての詐欺の意味で、インターネット上の犯罪に必要なツールを提供するサービス
【GaaS】
Gaming as a Service=サービスとしてのゲームの意味で、MMOやソーシャルゲームなどのインターネット経由で、アップデートをくり返しながら提供されるゲーム。簡単にいえばオンラインゲームのこと
GPU as a Service=GPU(画像処理装置)を提供するサービス
【HaaS】
Hardware as a Service=ストレージや仮想サーバーを提供するクラウドサービスで、IaaSの昔の呼び名
【IaaS】
Infrastructure as a Service=CPIやメモリ、OSなどの開発に必要なインフラを提供するクラウドサービス
【JaaS】
特になし
【KaaS】
Kubernetes as a Service=アプリケーションの実行に必要なものを1つにまとめた「コンテナ」を仮想サーバーで動作させる技術「Kubernetes」を提供するクラウドサービス
Knowledge as a Service=サービスとしてのナレッジの意味で、知識のサービス化を目的に、実務から得られる大量のデータに付加価値をつけ提供するサービス。日立が構想・開発している
【LaaS】
Logistics as a Service=サービスとしての物流の意味で、AI・IoTを活用して物流を効率化すること。20019年に国土交通省が発表
Location as a Service=位置情報に関する複数のサービスをフルマネージド(運用代行)するサービス
【MaaS】
Mobility as a Service=Webを介して提供される移動サービスで、Uberなどがこれにあたる
Monitoring as a Service=サービスとしてのモニタリングの意味で、ネットワークやシステム全般を監視するクラウドサービス
【NaaS】
Network as a Service=サービスとしてのネットワークの意味で、ネットワークの構築やセキュリティ関連などをサービスとして提供したり、仮想化したりする
【OaaS】
Operation as a Service=ネットワーク運用に関するオペレーション機能を提供するサービス
【PaaS】
Platform as a service=システム開発やアプリケーションを動作させる溜めの環境を提供するクラウドサービス
【QaaS】
特になし
【RaaS】
Recovery as a Service=災害からアプリケーションやデータを守るためのサービス
Robotics as a Service=ネットワークからロボットを遠隔操作するサービス
Ransomware as a Service=ランサムウェアによる攻撃を提供するサービス
【SaaS】
Software as a Service=サービスとしてのソフトウェアの意味で、クラウドでさまざまなシステムを提供する
【TaaS】
Tool as a Service=ソフトウェア開発ツールを提供するクラウドサービス
Testing as a Service=アプリケーションのテストやサービスを配信するクラウドのプラットフォーム
【VaaS】
Visibility as a Service=クラウドやデータセンターなど、IT組織のあらゆる場所に存在するネットワークトラフィックにアクセスできるようにするサービス
Video as a Service=サービスとしての映像を意味し、映像の編集や視聴、ビデオ会議などを提供するクラウドサービスの総称
【WaaS】
Windows as a Service=WindowsOSのアップグレードを製品として提供するのではなく、定期的に実施・継続するという概念。Windows10以降はこの概念が取り入れられ、細かなアップデートによりOSが最新に保たれる
【XaaS】
X as a Service=「AaaS」~「ZaaS」までの総称。「EaaS」と呼ばれることも
【ZaaS】これがウケたww
Zangyo as a Service=サービスとしての残業、つまりサービス残業のこと。日本から生まれた略語で、サービス残業が当たり前の風潮を揶揄する言葉なのかもしれない…
よく間違えやすい主な三つ〇-スがあります。
【SaaS】【PaaS】【IaaS】の違い
【PaaSとは】
PaaS(Platform as a Service)は、企業や開発者がシステムやソフトウェアを開発するために必要なデータベースやプログラム実行環境といった開発環境をインターネットを通じて提供するサービスです。
IaaSのサービスを利用するためにはOS、ハードウェア、セキュリティ対策などに関する専門的な知識が必要です。
Iaasの代表例は、基本的にPaaSと同じく外資系メガクラウドベンダーである、AMS、Azure、GCPが挙げられます。
その他、世界的にみるとアリババやファーウェイなどの中国系ベンダーの追い上げも勢いを増しており、今後の市場の動向にも注目したいところです。
PaaSの代表例
PaaSの代表例としては、以下のサービスが挙げられます。
- Amazon Web Services(AWS):Amazonが提供する世界最大シェアのクラウドサービス
- Microsoft Azure:Microsoft提供のクラウドサービス
- Google Cloud Platform(GCP):Google提供のクラウドサービス
【IaaSとは】
IaaS(Infrastructure as a Service)とは、システムの稼働に必要なインフラ(ハードディスクやサーバーシステム、ファイアウォールなど)をインターネットを通じて提供するサービスです。
IaaSのサービスを利用するためにはOS、ハードウェア、セキュリティ対策などに関する専門的な知識が必要です。
Iaasの代表例は、基本的にPaaSと同じく外資系メガクラウドベンダーである、AMS、Azure、GCPが挙げられます。
その他、世界的にみるとアリババやファーウェイなどの中国系ベンダーの追い上げも勢いを増しており、今後の市場の動向にも注目したいところです。
IaaSの代表例
IaaSはPaaSを提供しているベンダーが抱き合わせで提供していることが多いため、PaaSの代表例とほぼ一緒です。
- Amazon Web Services
- Azure IaaS
- Google Cloud IaaS
まぁざっくりしながらややこしくご説明させてもらいましたが、大体イメージがついていただければ十分です。
何故かというと、難しいからのです。ww
PaaSとかIaaSには専門知識が必要なので、プログラムなどに関する知識がないと開発が無理ですね。利用者でしたら大丈夫ですが、提供する側となると必要な話ですね。
家を建てるには資格や現場経験が必要でしょう。
私みたいな一般人ですと家を建ててもらって、できたら住む(利用者)だけでいいということです。
ソフトウェア開発に興味が湧いてきた方はぜひこれから勉強してね。