キニナルOS『Fuchsia編』
2024年07月15日
社員のつぶやき
いつもいつもお世話になっております。 まえやまでございます。 今回はパソコンやスマホ、スマートウォッチなどの モバイル機器類やデスクトップPC等には欠かせない OSのお話をしたいと思います。
ちなみに皆様はどれだけのOSをご存じでしょうか? 身近なものですと『iOS』『Android』『Windows』 あたりでしょうか? これらは多くのシェアを獲得しておりますが、 そのほかにもOSがあるのはご存じでしょうか? IT現場にて開発環境などに使われているものですと 『Linux』 『Unix』 『Solaris』 などがありますね✨ しかし、今回紹介させていただくOSは上記のどれでもございません。 今回ご紹介するOSは『Fuchsia』でございます! ↑ こちらはFuchsiaのロゴマーク(fu●itsuのロゴと似ているかどうかは禁句✖) 初めて聞く方も多いのではないのでしょうか? まずは『Fuchsia』についてご紹介をさせていただきます。👓 Fuchsia OSは2016年に初めてその存在が明らかになり、 2021年に初代Nest Hub※1 で商用化されました。 当初はスマートフォンでAndroidに取って代わったり 腕時計などのスマートデバイスで動作する 汎用OSになったりすることが期待されていました。 しかし、現在のところそこまでにはいたっていません。。。 そう、こやつはなんとも影の薄いOS歴をもったシステムなのです。😢 そんなFuchsiaはオープンソースのオペレーティングシステムですが、 AndroidやChrome OSとは異なりLinuxカーネル※2 を ベースにはしていません!( ゚Д゚)!!ナヌッ 代わりに、Zirconと呼ばれる 新しいマイクロカーネルアーキテクチャー※3 から構成されているんです! システム内で作動するコードの量を減らすことができて、 しかもセキュリティと安定性の向上にもつながるものと考えられています(^▽^) そんなFuchsiaを生んだGoogle様は Fuchsiaを既存のデバイスで仮想化技術を通じて動作させる 『microfuchsia』というプロジェクトに取り組んでいるとのことです💪✨ これがどういうことなのかといいますと、 近いうちにAndroidデバイスでも『Fuchsia』を 利用可能にするかもしれないんです!! というのもの、当プロジェクトにおいて Androidオープンソースプロジェクトにパッチ※4 が提出され、 まだ利用はできない状態ではあるものの microfuchsiaを含む新しいAPEXファイル※5 が確認されたのです🔥 何度も登場しているこの『microfuchsia』ですが、 QEMUやGoogleが開発したpKVM※6 などで動作するそうで Google様はこのために『microdroid』という 大幅に簡素化されたAndroidバージョンも開発したというのです✨ 確認はされてはいないものの、 microfuchsiaをmicrodroidと同様の方法で導入するつもりの可能性があり、 Androidが安全に実行する必要があるタスクを microfuchsiaで処理することを意図している可能性があると 推定されています🔍 そんなかんじで着々と『Fuchsia』普及のために いろいろと開発を進めているGoogle様。 さすが世界的IT企業と言わざるを得ません!! そんな日々進化している世の中のIT市場ですが、 ITに負けず劣らず私たちも日々進化を遂げながら お客様を第一に全力でオフィス環境のサポートをしていけるように 邁進していきます!!🔥 ITといえば、弊社はIT導入補助金を扱っておりますので ソフトウェアの導入やタブレット端末などの導入をご検討の方は ぜひsyshanまで👍! 🌍✨ ←弊社HP、問い合わせはこちらをクリック! P.N. まえやま ☆今回出てきた専門用語をまとめましたので本ブログを 読む際に参考にしてみてください☆ ※1『Nest Hub』:Googleアシスタントを搭載したスマートディスプレイ。 ※2『カーネル』:オペレーティングシステム(OS)の中核となるソフトウェア。 役割は下記の通り。 ・プログラムの実行状態の管理/・ハードウェア資源の管理/・プロセス管理 /・プロセス間通信/・システムコール ※3『マイクロカーネルアーキテクチャー』:OSの設計思想の1つでカーネル部分を 最小限に絞り、ほかの機能をモジュールとして実装する手法。 ※4『パッチ』:ソフトウェアやオペレーティングシステム(OS)の不具合や セキュリティ上の脆弱性を修正するために配布される小規模なアップデートや 修正プログラムのこと。 ※5『APEXファイル』:Androidの「Android Pony EXpress」パッケージ形式。 通常のAPK(Android Package Kit)ファイルとは異なり、システムレベルでの 特定の機能やライブラリを対象としてAndroidデバイスのメンテナンスやアップデートを より柔軟かつ効率的に行えるようにしている。 ※6『pKVM』:「Protected Kernel-based Virtual Machine」のこと。 KVM(Kernel-based Virtual Machine)をベースにしたセキュリティ機能強化版の仮想化技術。 特にモバイルデバイスや組み込みシステムなどのセキュリティが重要な環境で 使用させることを目的としている。 ※引用記事:https://smhn.info/202407-google-os-fuchsia