NASとかRAIDってなぁに?

2023年02月20日 社員のつぶやき

たまに耳にするNAS(ナス)ってなんでしょう?よくわからない箱がオフィスの隅にあったりしてナスと呼ばれていますよね。ではこの箱いったい何なのでしょう。

NASとはネットワーク中に接続可能なストレージです。パソコンではなくネットワーク中に接続可能な外付けHDDと言えばイメージしやすいでしょうか。ネットワーク中に接続できるということは複数台の端末から接続できファイルの共有ができるということです。ファイルサーバーみたいですね。使用感としては同じように感じますが、サーバーが管理するシステムであるのに対し、NASはハードウェアです。サーバーのような細かい設定は出来ませんが安価に設置できます。

が、問題があります。ハードウェアである以上物理的に破損する可能性があります。ファイルの共有保存場所として使用しているときに壊れてしまっては困りますね。では、どうすればいいでしょう。バックアップ機器としての運用も視野に入れる場合は、RAID(レイド)構成を組める機器を採用する必要があります

ではこのRAIDってなんでしょう。

RAID(レイド)とは複数のHDDをひとつのドライブとして認識させたり表示させたりする技術です。これにより一つの大容量ドライブとして使用したり、ファイルの分散保存による、機器故障時の復元を可能としたり、モードによって特徴があります。それぞれの特徴は下記の通りとなります。下記については1テラのHDDが4つ接続されているものとします。

RAID0:接続されているHDDをひとつのストレージとみなします。この場合4テラ分保存できるストレージとして使用できます。接続HDDの容量を最大限活かせますが、一つとみなしているのでどれかが故障してしまうと復元が不可能となるもっとも安全性の低い構成となります。

RAID1:2台のドライブを組みとしてそれぞれに同じデータを保存するモードです。見た目上は1テラのストレージが二つになります。壊れたドライブの代わり新しいドライブを差せば組になっていたドライブからコピーして復元可能です。保存領域は2テラとなります。

RAID5:パリティと呼ばれる復元用のデータを作成し、他のデータと共に複数ドライブに分散して保存します。どれか一つのドライブが壊れても、壊れたドライブを交換すればパリティ内の情報から復旧できます。保存領域は3テラ分使用できます。また。2つのドライブが同時に壊れてしまうと復旧不能になってしまいます。

RAID6:前述のパリティを二重に生成し複数ドライブに分散保存します。ドライブが同時に2つ壊れても復元可能です。保存領域は2テラとなります。

RAID10:組にした2台のドライブ二組をペアにしてそれぞれに保存するモードです。RAID0と1を組み合わせたような構成と考えれば分かりやすいでしょうか。同じデータが保存されているドライブが同時に壊れない限りは2台の故障に対応できます。保存領域は2テラとなります。

他にもありますが代表的なものはこのあたりになります。今回紹介した中では一般的に安全性が高いといわれているのがRAID6となります。また、RAID0はストライピング、1はミラーリングと呼ばれたりしているので、聞いたことある方もいるのではないでしょうか。

NAS導入の際は大切なデータを守るためにもRAID機能の有無も気にしてみましょう。

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