注射が痛い!本当の理由

2021年10月04日 社員のつぶやき

注射を打つときは「刺すときにチクッとして痛い」というイメージが一般的かもしれませんが、実は注射の痛みにはいろいろな理由があります。痛みそのものを避けることはできませんが、痛みの理由について理解しておくことは、漠然とした恐怖心や苦手意識をやわらげることに繋がります。

針を刺すときの「チクッ」

注射の針が皮膚をさすとき、「チクッ」という痛みを感じます。これは皮膚の表面に、痛みを感じる「痛点(つうてん)」があるためです。痛点は、皮膚の表面1平方センチメートルあたり平均130ほどあり、注射の針が細いほど痛点を避けることが可能となるので、痛みを感じにくくなります。

薬物の浸透圧

注射による痛みの中には、薬物の浸透圧(しんとうあつ)によるものもあります。浸透圧とは、濃度の違いにより生じる圧力のこと。血液の浸透圧は285mOsm/L(ミリオスモル/リットル)とされていますが、血液と薬物のあいだには浸透圧があるため、その差が小さい薬物ほど刺激が少なく、痛みを感じにくくなります。

薬物のpHに

③注射による痛みの中には、薬物のpH(ペーハー、もしくはピーエイチ)の差によるものもあります。pHとは、その物質が酸性かアルカリ性かをしめす基準値のことで、水のpH7.0がどちらにもかたよらない「中性」とされています。私たちの血液は、通常pH7.4でほぼ中性に保たれており、注入される薬物と血液とのpHの差が小さいほど刺激が弱く、痛みも小さくなります。

 

私自身はあまり苦手意識がないのでじっと見てしまうのですが、性別・年齢問わず「注射は苦手」と感じている方が身近にいたら、ぜひ話してみてください!

https://www.chikun.jp/pain/depth.html

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