そのエアコン大丈夫?

2018年08月01日 お知らせ

暑さも大分我慢できないレベルで

ついついエアコンをつけてしまうことが増えた今日この頃だと思います。

そんな中「いつ掃除をしたか思い出せない」「購入以来掃除をしていない」という方は、カビやほこりがエアコン内部に充満しているかもしれません。

エアコン掃除は定期的にやらないと危険!

汚れたエアコンを使用すると、内部のカビやほこりがエアコンの風に乗って一緒に外に出てきます。エアコンの風が臭うようになってきたら、汚れが溜まっているサイン。

そのまま使い続けると、エアコンから吹き出される空気に多量のカビが含まれ、夏型過敏性肺炎などの原因になることもあります。

さらに、エアコン運転効率が下がるので電気代は増え、カビやほこりでエアコンが故障してしまう可能性もあります。体のためにもエアコンのためにも、エアコンは定期的に掃除をするようにしましょう。

仕組みで解説:エアコン掃除を自力でやる方法

図のように、エアコンは上の部分からフィルターを通して暖かい空気を吸い、
熱交換により冷たい空気に変換して、吹き出し口から空気を吹き出します。

エアコンを自分で掃除する場合、フィルターと、エアコン内部の熱交換器(フィン)と送風ファンに分けられます。

フィルター掃除

  1. エアコンのフィルターを外します。
  2. 掃除機でホコリを吸い取ります。
  3. お風呂場などで水洗いをします。
  4. ブラシでこすります。この時、強くこすりすぎると網目が崩れてしまうこともあるので注意してください。
  5. 乾燥させます。

 

フィンとファンの掃除

  1. コンセントを抜きます。エアコン内部に触れることになるので必ず電源を落としましょう。
  2. 吹き出し口の部分をタオルで拭きます。タオルには中性洗剤を染み込ませて、タオルを細くして拭きましょう。洗剤を使ったタオルで拭いた後は、水で絞ったタオルで拭きます。

分解を素人が行うのはかなり難易度が高く、スプレーでの掃除も内部までは行えないためオススメできません。
内部までの掃除はプロにおまかせした方が良いでしょう。スプレーについては栄養が残るためかえってカビが繁殖しやすい、というのがプロの意見のようです。

自力とプロの比較

自分でのエアコン掃除は、慣れない作業も多いです。時間に余裕を持って、半日~1日かかるつもりで始めましょう。自分で掃除が出来るのは、エアコン洗浄スプレーが届く範囲のみです。スプレーの届かない奥のパーツの汚れまでは取りきれません。

プロに依頼をした場合は、エアコンを分解、高圧洗浄してくれるので、隅々まで綺麗にして貰えます。養生などもプロがやってくれるので、部屋を汚す心配もありません。所要時間は、通常エアコンは1~2時間、自動お掃除機能付きエアコンは3~4時間ほどになります。

自力とプロの違いとは?

内部まで掃除ができるか

自力とプロの一番の違いとなるのは、掃除ができる範囲です。自力だと内部までの掃除はできません。しかし、内部の汚れを放置していると、その汚れが栄養となりカビが増殖し、カビの温床となってしまいます。内部のカビや汚れは、臭いにも影響しますし、放置するのはよくありません。定期的にプロにクリーニングをお願いすることをオススメします。

故障の可能性

エアコン掃除は気をつけて行わないと故障する可能性があります。例えば、掃除の衝撃で部品が破損したり、基盤に薬剤や水が掛かると故障して動かなくなってしまうことも。修理や買い替えといった事態にならないよう、自力で掃除を行う際は気を付けて掃除をしてください。

手間がかかるか

エアコン掃除は、上を向いて手を挙げての作業となります。掃除が終わってからの数日は、首や肩の筋肉痛に悩まされることがあるかもしれません。プロにお願いすれば、このような手間がかからず綺麗にしてくれるのもメリットですね。

プロに頼んだ場合の流れ

 

それでは実際にプロに頼んだ場合の流れを紹介します。

まず動作確認をしてクリーニング前のエアコンの状態を確認します。そして、分解→養生→洗浄→乾燥→フィルタ掃除→排水ホースの掃除→組み立て→動作確認→片付け、という流れで進みます。

分解

まずは、エアコンのカバーとフィルタを外します。

 

養生

エアコンの基盤部分に水分がかからないよう、しっかりと養生し、保護します。プロのエアコンクリーニングは10リットルもの水を使って洗い流すのでしっかりと保護します。排水用にビニールのチューブも取り付けます。

洗浄

続いて洗浄です。プロは高圧洗浄機を使い、専用の洗剤が含まれた水分を吸い上げて洗い流します。

エアコン用の洗剤は、大変危険な強アルカリの洗剤を使いますのでご家庭ではなかなか扱えるものではありません。エアコン内部はブラシなどでゴシゴシ掃除できるわけではなく、洗剤の力でカビやホコリを落とすので洗浄力が強いものを採用しています。

自力の場合は、内部までは届きませんが手が届く範囲で雑巾などで拭き取ります。

フィン部分にかけるものはエアコンの排水管から流れていき、吹き出し口付近にかけるものは先ほど取り付けた排水用のビニールから流れていきます。ここで大部分のカビとホコリを洗い流していきます。

洗浄した水をバケツに貯めると真っ黒になっています。これは、すべてカビとホコリです。
内部まで徹底的に掃除すると、手が届かない範囲でエアコンがいかに汚れているかがわかります!

乾燥

洗浄後は目に見える汚れを拭き取り、乾燥させます。暖房なら30分から一時間、送風なら最低一時間程度かけ水分を飛ばしていきます。
この時エアコンから出ている空気からはカビ臭さが無くなっていることが確認できるはずです。

フィルターとエアコンカバーの掃除

フィルターと解体したカバーはお風呂場で洗浄します。

まず、掃除機で表部分から吸い取り大きいホコリを吸い取ります。

次に裏側からシャワーを当てて、目に詰まった細かいホコリを水圧で落とします。
ホコリを取り除いたあとはマジックリンなどの中性洗剤で、フィルターとエアコンカバーについたカビなども除菌していきます。

最後に日陰干しにして乾燥させます。

排水ホースの掃除

エアコンクリーニングでは、普段結露した水を流す排水用のホースを通してホコリを流すので、通り道が詰まってしまう場合があります。
洗浄が終わった後は、こちら詰まりがないかを確認します。エアコンの水漏れはここが詰まっていることが原因である場合が多いようです。

仕上げとコーティング

専用の薬品でコーティングをかけて防カビを行います。

最終的にカバーを取りつけてクリーニングは終了です。

タイプ別オススメの掃除方法

エアコンの写真

月に1回の自分でのフィルター掃除に加えて、1年に1回はプロにクリーニングを依頼するようにしましょう。

人感センサーや自動お掃除機能付きのエアコンは、従来のものよりもエアコン内部の作りが複雑。基盤に水や薬剤が付着し、故障してしまう可能性が高くなります。そのようなエアコンの場合は、プロにクリーニングをして貰った方が安心ですね。

エアコンは、機種や使用状況によって、適切な掃除のやり方や頻度がかわってきます。汚れ具合や掃除の仕方に不安がある人は、一度プロにクリーニングを依頼して相談してみると良いかもしれません。

もちろんシステム販売ではエアコンのクリーニングも承っております!!

カビやほこり知らずのエアコンを目指して、それぞれのエアコンに合った掃除方法を見つけられるよう頑張りましょう!

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