「認証はPASSなのに迷惑メール?」~新しいフィッシングメールの手口にご注意ください~

2026年07月27日 お知らせ

先日、当社に今までとは少し違う迷惑メールが届きました。

実際にメールヘッダーを解析したところ、従来の「いかにも怪しいメール」とは異なる特徴が見えてきました。


一見すると普通のメール

今回届いたメールの本文はたったこれだけです。

お久しぶりでございます。
○○様には、ご清祥のこととお慶び申し上げます。

これだけで終わっています。

添付ファイルもありません。
URLもありません。
一見すると「知り合いからのメールかな?」と思ってしまう内容です。


メールヘッダーを解析してみると…

送信元を詳しく調査したところ、

  • ・SPF:PASS
  • ・DKIM:PASS
  • ・DMARC:PASS

という結果でした。

つまり、**メール認証だけを見ると「正しく送信されたメール」**という判定になります。

さらに送信経路を見ると、

  • ・SendGrid
  • ・heteml
  • ・正規SMTPサーバー

など、一般企業でも利用される正規サービスを経由して送られていました。


「認証が通っている=安全」ではありません

SPF・DKIM・DMARCは、

「そのドメインから送信する権限があるか」

を確認する技術です。

しかし、

「送信者が善意なのか悪意なのか」

までは判断できません。

つまり、

認証がすべてPASSでも、
悪意ある送信者が正規サービスを利用して送信しているケースでは、
メールは正常なものとして届いてしまいます。


最近増えている新しい手口

近年は、

  • ・「お久しぶりです。」
  • ・「簡潔にご連絡申し上げます。」
  • ・「お問い合わせの件」

など、

まず返信を促すことだけを目的としたメール

が増えています。

返信すると、

  • ・クラウドストレージ
  • ・電子契約
  • ・Microsoft365
  • ・Google Workspace

などを装ったフィッシングサイトへ誘導されるケースも報告されています。


メール対策は”多層防御”の時代へ

これまでのように

「SPF・DKIM・DMARCを設定したから安心」

ではなく、

現在は

  • ・メール認証
  • ・AIによる本文解析
  • ・URL・添付ファイル検査
  • ・送信元レピュテーション
  • ・社員教育

を組み合わせた多層防御が重要になっています。


こんなメールには注意しましょう

以下のようなメールが届いたら、一度立ち止まって確認することをおすすめします。

  • ・初めて連絡を受ける相手
  • ・用件が書かれていない
  • ・「お久しぶりです」だけで終わる
  • ・返信を促すだけの内容
  • ・内容に対して違和感がある

「認証が通っているから大丈夫」と判断するのではなく、
本当に業務として必要なメールなのかを確認することが大切です。


まとめ

サイバー攻撃は年々巧妙になっています。

以前のような「怪しい日本語」「怪しいURL」だけでは見分けられず、正規のメール配信サービスを利用したフィッシングメールも増えています。

認証技術は重要ですが、それだけでは企業を守れない時代です。

syshan株式会社では、お客様の環境に合わせたメールセキュリティ対策や運用改善のご提案を行っています。

「最近迷惑メールが増えた」
「メールセキュリティを見直したい」

そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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