【検証】自分でも読めないレベルの「書き殴りメモ」、最新AIなら解読できるのか試してみた
最近、生成AIの進化スピードには目を見張るものがありますが、今回は「手書き文字認識」の実用性がどこまで来ているのか、実際に試してみました。
これまでのOCR(光学文字認識)といえば、丁寧に書かれた活字以外は「謎の記号」に変換されてしまうのがオチでした。しかし、最新のAIモデルは文脈まで理解すると言われています。
そこで今回は、Google AI StudioのGemini(最新モデル)を使って、あえて**「他人が見たら腹が立つレベル」**の汚い手書きメモを読ませてみることにしました。
実験:SF小説のあらすじを書き殴る
今回、手書きの元ネタとして使ったのは、以下のページの小説あらすじです。
https://www.syshan.jp/94849/
(タイトル:青い星の審判:2025年10月、人類最後の選択)
これをノートに書き写しました。

正直、自分でも後から読み返したくないほど字が汚いです。書き損じをぐちゃぐちゃに塗りつぶしたり、修正を加えたりと、まさに「書き殴り」の状態。
これをスマホで撮影し、Google AI Studioにアップロード。「Word形式で清書お願い」というプロンプトと共に投げてみました。
衝撃の結果
数秒後、AIから返ってきた回答がこちらです。
青い星の審判:2025年10月、人類最後の選択 (gemini + Whiskで都市伝説な小説)
序章:予兆の出現
西暦2025年7月。漆黒の宙のキャンバスに、一筋の青い絵の具が不気味な筆致で描かれ始めた。地球から遠く離れた太陽系外縁で、天文学者たちが「31ATLAS」と名付けた謎の天体を発見したのだ。
……驚きました。ほぼ完璧です。
さらにGeminiは、ただ文字を起こすだけでなく、以下のような補足まで付けてきました。
-
「塗りつぶされている部分は『最後』と判断しました」
-
「『世』が消され、『描』に書き直されているため、『描かれ始めた』としています」
これこそが、従来のOCRとの決定的な違いです。
単に画像の形を文字に当てはめているのではなく、「書き損じ(ぐちゃぐちゃ)」を「削除」として認識し、文脈から正しい言葉を推測してつなげているのです。
「名付けた」の後の文字が修正されていても、前後の文脈から「名付けた謎の天体」と補完する能力。そして、殴り書きのアルファベット「31ATLAS」も正確に読み取っています。
書いた本人ですら解読に苦労しそうな文字を、AIが涼しい顔で清書してくれました。
唯一の惜しい点と、今後の可能性
完璧に見えた今回の実験ですが、一つだけ惜しい点がありました。

「宙(そら)」の前に「宇宙」と書き足そうとして矢印で挿入指示を書いていたのですが、そこだけは無視されていました。
挿入記号などの「編集指示」まではまだ完璧には認識されないようですが、それでも本文の解読精度は実用レベルを遥かに超えています。
結論:これは「使える」
これまでは、会議中やブレインストーミングで手書きしたメモをデジタル化するには、自分でキーボードを打ち直す必要がありました。しかし、このレベルの認識精度があれば、汚いメモをそのまま写真に撮ってAIに投げ、一瞬で議事録やドキュメントの下書きを作成することが可能です。
「字が汚いから」と手書きを敬遠していた人も、これなら堂々と書き殴れます。
アナログのスピード感と、デジタルの利便性。この二つを繋ぐ架け橋として、AIの手書き認識は今後ますます手放せないツールになりそうです。
皆さんも、机の上のメモを一度AIに読ませてみてください。その精度の高さに、きっと驚くはずです。
















