OSの32ビットはなんでメモリが4GBまでしか積めないの?(後編)

2015年12月28日 お知らせ

さて前編に続き、後編です。

OSの32ビットはなんでメモリが4GBまでしか積めないの?(前編)

ちょっとコンピューターちっくなお話になってしまいますが、あしからず。。


【32ビット】の【ビット】ってなんですか?

ビットというものはそもそも何か?というと、コンピューターが処理として扱える最小単位のことを言います。

ちょっと強引ですが、英語圏の生活でいうと「アルファベット」とイメージしてください。アルファベットは種類でいうと、「a」から始まり「z」で終わる24種類があります。

その組み合わせで単語として生成し、それらをつなげて文にして日々のコミュニケーション等を行っているかと思いますが。。。

「ビット」というコンピューターの言葉の種類は「0」か「1」しかありません。当然、2種類しかないのでその「組み合わせの長さ」でいろんな処理を行っているイメージです。

この組み合わせの長さは長ければ長いほど、扱える処理の種類が増えるということになります。

ではその処理の種類はどうやって決まるのか?と言いますと、それがビット数というわけです。

 
仮に2ビットの場合としましょう。
 
2ビットは同時に2つのビットを取り扱えるということとご理解ください。つまり組み合わせとして考えると、、、

00
01
10
11

上記の4種類が組み合わせとして生まれます。
これは計算すると、【2の2乗】ということですね。

ではもうちょっと増やして4ビットの場合、、、

0000
0001
0010

1101
1110
1111

という計16種類(2の4乗)の組み合わせができ、それだけの種類のデータを扱えることになります。

では、本題となる32ビットはというと・・・

0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 

・・・の数値ですから、計算すると【4,294,967,296】(2の32乗)の組み合わせができます。

ここでいう数値の単位は、パソコン上で取り扱える最小の値=バイトとなりますので、それをわかりやすくしていくと。。。

4,294,967,296B(バイト)
4,294,967kB(キロバイト)
4,294MB(メガバイト)
4GB(ギガバイト)

つまり、32ビットで計算を行うなう場合、4GBまでしかデータとして取り扱えないことになります。

結果として、メモリの容量としてそれ以上あっても使い切れないため、不要ということになります。

参考までに64ビットの場合ですと【18,446,744,073,709,551,616】バイト(2の64乗)となり、18EB(エクサバイト)という聞いたことない大きさまで扱うことができます。

ですので、メモリの増設は結構なボリュームまで対応可能です。
 実情としては32GB以上メモリを積むと、なかなか体感の差は出にくいかもしれませんが。。。汗

というわけで、そういう理由があって32ビットが取り扱えるのは【4GB】までですよ~っというお話でした♪

ニヘー

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