ウイルスに感染したかも?でも慌てず騒がず適正処理を・・・
「あの~・・・、クリックしちゃいけないやつをクリックしちゃったかもしれないんですけどぉ。。。」
先日、そんな悲しげな電話が鳴りました。もしかしたらウイルスに感染したかも?という不安げな声。
そんなわけで、できるところから対応していきましょう(^^;
まずはパソコンの状況確認。その前に・・・
相談は電話口でしたが、とりあえずパソコンに接続されたネットワークケーブル(LANケーブル)を抜いていただきました。
これはPC本体がコンピューターウイルスに侵されていた場合、社内ネットワークやインターネットに繋がっていると、被害が拡大する可能性があるからです。
最近で怖いのはランサムウェアというウイルス。
ランサムウェアはPC本体を含め、ネットワーク上からアクセス可能なデータすべてのファイルを暗号化し、開けなくしてしまいます。
(共有HDDやNASがあればそれらも暗号化される可能性があります)
そして暗号化されたファイルの暗号解除をするには高額な身代金を要求してきます。こうなってしまうと、大切なファイルも開くことが出来ず、業務的な損害は計り知れません。しかも仮に身代金を払ったとしても、元通りに解除されるという保証はどこにもありません。
したがって、被害を最小限に押されるためには社内ネットワークやインターネットから切り離し、感染規模を最小限に抑えることが大切となります。
ウイルススキャンソフトを使用して内容の確認
今回のお客様がクリックしちゃったというファイル(.exe)。これは専用のソフトでスキャンすると案の定該当し・・・
今回のファイルは「トロイの木馬」といわれる種類のウイルスでした。
トロイの木馬はパソコンを遠隔操作(乗っ取り)されてしまうコンピューターウイルスで、本体に入っているデータの改ざんや不正アクセス、サイバー攻撃の踏み台にされるなどの被害が起こりえます。
今となっては脅威レベルが比較的低い部類のウイルスですが、ウイルスには違いありません。したがいまして、適正処理で全面的に駆除する必要があります。
徹底スキャン&ファイル一掃!
今回はお客様のパソコンを専用ソフトで時間をかけて徹底的にスキャンし、該当ファイルを一掃しました。
スキャンしている間、お客様には本件に関するウイルスの種類や動作、添付ファイル偽装の仕組みなどを簡単にレクチャーさせていただきました。今後はもう引っかからないように運用します!とご理解いただけたようでした。
とはいえ、最悪の事態を水際で防げたのはお客様の警戒心があったからこそ。実害が出る前に食い止められたのが何よりですね(^^)
引き続き安全に運用いただけるよう、サポートしてまいります!
さんぺ~