OSの32ビットはなんでメモリが4GBまでしか積めないの?(後編)
OSの32ビットはなんでメモリが4GBまでしか積めないの?(前編)
ちょっとコンピューターちっくなお話になってしまいますが、あしからず。。
【32ビット】の【ビット】ってなんですか?
ビットというものはそもそも何か?というと、コンピューターが処理として扱える最小単位のことを言います。
ちょっと強引ですが、英語圏の生活でいうと「アルファベット」とイメージしてください。アルファベットは種類でいうと、「a」から始まり「z」で終わる24種類があります。
その組み合わせで単語として生成し、それらをつなげて文にして日々のコミュニケーション等を行っているかと思いますが。。。
「ビット」というコンピューターの言葉の種類は「0」か「1」しかありません。当然、2種類しかないのでその「組み合わせの長さ」でいろんな処理を行っているイメージです。
この組み合わせの長さは長ければ長いほど、扱える処理の種類が増えるということになります。
ではその処理の種類はどうやって決まるのか?と言いますと、それがビット数というわけです。
仮に2ビットの場合としましょう。
2ビットは同時に2つのビットを取り扱えるということとご理解ください。つまり組み合わせとして考えると、、、
00
01
10
11
上記の4種類が組み合わせとして生まれます。
これは計算すると、【2の2乗】ということですね。
ではもうちょっと増やして4ビットの場合、、、
0000
0001
0010
…
1101
1110
1111
という計16種類(2の4乗)の組み合わせができ、それだけの種類のデータを扱えることになります。
では、本題となる32ビットはというと・・・
0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000
・・・の数値ですから、計算すると【4,294,967,296】(2の32乗)の組み合わせができます。
ここでいう数値の単位は、パソコン上で取り扱える最小の値=バイトとなりますので、それをわかりやすくしていくと。。。
4,294,967,296B(バイト)
4,294,967kB(キロバイト)
4,294MB(メガバイト)
4GB(ギガバイト)
つまり、32ビットで計算を行うなう場合、4GBまでしかデータとして取り扱えないことになります。
結果として、メモリの容量としてそれ以上あっても使い切れないため、不要ということになります。
参考までに64ビットの場合ですと【18,446,744,073,709,551,616】バイト(2の64乗)となり、18EB(エクサバイト)という聞いたことない大きさまで扱うことができます。
ですので、メモリの増設は結構なボリュームまで対応可能です。
実情としては32GB以上メモリを積むと、なかなか体感の差は出にくいかもしれませんが。。。汗
というわけで、そういう理由があって32ビットが取り扱えるのは【4GB】までですよ~っというお話でした♪
ニヘー