なぜ企業向けPCでSSDの普及が遅いのでしょうか?

2017年12月06日 仕事のこだわり

これは企業向けPCだけではないのかもしれませんがSSDが一般化した現在でも標準構成でいまだにHDDというのは私としては理解できません。

あくまで私の感覚ですがPCのハードウェアで故障する部分の8割方HDDの不良によるトラブルという印象があります。

例えば通常の電化製品なら部品を交換すれば解決という場合が多いと思いますが、ことPCに関してはHDD交換してそれで解決というわけにはいきません。

HDDそのものの価値よりそこに記憶されているデータが重要なのであって、HDD自体はダメでも生きているデータを救出するとかかなり面倒で時間がかかる作業が必要です。

このあたりHDDはかなりデリケートなハードウェアであるという認識があるお客様は少ないと思います。

例えばノートPCとか動作中に動かすときもドスンと置く方も多く、この中で円盤が分速5400~7200回転していてそれを読み書きするヘッドはその回転の風圧で浮いている状況など想像もしていないでしょう。

衝撃、振動、異物(埃)の混入、熱、湿気などHDDが故障する原因は数多くあり普通にPCを使用する環境で故障する可能性は大いにあります。

もちろんそれを回避するための仕組みもハードウェアやソフトウェアで考慮されていますし当然ながらバックアップは最重要です。

SSDは高速であるばかりでなく物理的に動作する部分が無いだけに物理的な衝撃には強くHDDと比較すると圧倒的に数は少ないながらSSDへ換装したPCでSSD自体の不良は現在のところ皆無です。(あくまで弊社の場合です)

もちろんSSDだから壊れないということは無く、場合によってはHDDよりもやっかいな障害状況になる場合もあるようです。

容量あたりの価格が一番のネックだと思いますがこと企業向けで主流の500GBのHDDの容量が必要な人は少ないと思います。

せいぜい200GBあれば事足りる場合がほとんどです。
事務仕事で音楽や動画が必要な人は少なく、仮に必要ならデータ専用でHDDを増設して使用すればいいかと思います。

長々と語りましたが結論としてメーカーで積極的にSSDの普及に取り組んでもらいたいと思う次第です。(切実)

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